Vol.1 ヴィルツブルク観光 ~豪華絢爛!世界遺産レジデンスは必見~

Vol.1 ヴィルツブルク観光 ~豪華絢爛!世界遺産レジデンスは必見~

ロマンティック街道の都市を北から順にガイドマップ片手に回ってみました。
Vol.1 ヴィルツブルク観光です。世界遺産もあるヴィルツブルク。ロマンティック街道内で一番のおすすめの街。
ロマンティック街道の始まり、始まり~♪♪



◇ロマンティック街道、北の起点、ヴィルツブルク

ロマンティック街道内の隠れた観光名所。ロマンティック街道内では充実度NO.1だと思います。
ロマンティック街道、第一弾の都市、ヴィルツブルクなので
そもそもロマンティック街道とは何なのか? というところからお話しします。

◇ロマンティック街道とは?

北のヴィルツブルクから南のフュッセンにいたるまでの約350㎞の長い街道のことを指す。
ロマンティック街道はドイツの観光地として最も有名。ドイツ観光ガイド本の表紙はどこの会社でもだいたい、ロマンティック街道の南端にあるノイッシュバンシュタイン城がでーんとおおきく掲載されている。
それくらい有名なお城や古城、世界遺産がたくさんある。
今回はここ! おすすめNO.1ヴィルツブルク!

世界遺産ヴィルツブルク

観光マップ片手に観光名所なるところを片っ端から回りました。
観光おすすめルートの通りに観光したらどうなるのか、やってみました!この街には世界遺産があります!

◇ヴィルツブルク絶対外せない見所

世界遺産!レジデンツ
絶景!マリエンベルク要塞
ノイミュンスター
聖キリアン大聖堂

◇簡単歴史プレイバック、ヴィルツブルク

歴史は古く、紀元前1000年前ごろにはケルト人が城壁を築いていた。マイン川ほとりの美しい古都。

◇街の有名人

レントゲンの言葉のもととなった物理学者レントゲンはここ、ヴィルツブルク大学で研究し、1895年Ⅹ線を発見。後の第1回ノーベル物理学賞を受賞。

前知識はこれくらいにして早速観光へ!

世界遺産レジデンスに向かう途中に観光用の電車。
めっちゃかわいくてぱしゃり。

◆早速、世界遺産レジデンツへ

南ドイツ・バロック建築の代表的な建築物レジデンツ。
バロック様式は曲線や楕円が多く用いられ、豪華な装飾が特徴らしい。
ふむふむ、確かに曲線と楕円がありますねえ。確かにここかしこが豪華です。

日常的な世界遺産

ただ正面に駐車場があるため世界遺産なのにちょっと庶民的というか日常的な雰囲気になっているのが残念;;

ちなみにバロック建築では、バチカン市国のサンピエトロ大聖堂やフランスのベルサイユ宮殿が代表的。サンピエトロ大聖堂と比べてみるとなるほど丸みを帯びた感じ楕円形似てますね。

バロック様式って何?

ちょっと調べてみると「バロック」とはは、過剰な装飾を比喩したポルトガル語「barroco(歪んだ真珠)が由来らしい。歪んだ真珠=楕円系ってことなのね、と納得。

このレジデンツ内は写真撮影禁止とのこと。
ここからはカメラ禁止ゾーン

写真禁止を知らせる看板を取って、あとはカメラをしまいます。
写真撮影禁止なのでぜひ訪れて綺麗さを感じてみて欲しいです!

レジデンツ内ではガイドツアーが1日2回
11時からと15時。
開館:9:00~17:30(11~3月は10:00~16:00)

このガイドツアー(無料)がめちゃくちゃおすすめ。
なぜかというとせっかくの世界遺産ですがガイドツアーに参加しないと何が何だかわからないのです。音声ガイドもないし。
だから英語のガイドツアーしかないですがそれでも参加した方がいいです
わからないところももちろんあると思うのですが、個々のお兄さんは割とはっきりとした英語を話してくれるので聞きやすいですし、少し意味が分かるだけでも感動が違うと思います。

まず受付でガイドツアーに参加したいことを伝えると真ん中の階段下のホールに11時にあつまること、荷物をロッカーに預けるように言われます。それまでに私たちはお手洗いに行き荷物を預ける。もちろんコインは返ってきますので安心してロッカーを使えました。

そして

さっそくガイドツアースタート。

まずは階段をあがると階段の間「Treppenhaus」。世界一の大きさのフレスコ画が天井にあります。フレスコ画へ続く階段は昔の貴族が重ーい貴族服を着ていても上りやすいように段差が小さく歩きやすくなっているとのこと。
階段を上がるにつれて世界一大きな天井フレスコ画が見えてきます。
上を見上げながら登るとさすがに足元が危ないので注意です;
階段を上ると広間があり、そこにガイドを中心として集まりガイドが始まります。
この世界一大きなフレスコ画があるところを「階段の間」というそうで、ヴェネツィアの巨匠ティエポロの作品。世界の四大陸、ヨーロッパ大陸、アフリカ大陸、アメリカ大陸、アジア大陸が描かれています。
ヨーロッパの人が描いた絵なのでヨーロッパ大陸のところが一番豪華絢爛となっており、ここの領主の方の肖像絵がヨーロッパ大陸の絵の中心に描かれています。この絵の中にキリストらしきものも描かれているのですがそれよりも上に領主が来ないように配慮して書いてもらったそう。

面白いのはこの絵を描いた作者は伝聞によって絵を描いたのでところどころ絵がまちがっているところ。
なんとアジア大陸の象は耳が反対についているし
アフリカ大陸のダチョウの足は太すぎて人間のよう。

人から聞くだけで、ここまで綺麗にかけるんか、と思う一方
象が本物と違ったり、ダチョウの足が太すぎてこわかったりで少し笑ってしまいました。

次は白の間「Weisser Saal」。カーテンのようなものが天井に張り付けられているのですが
それも石膏とセメントを混ぜたもので作っているのでカーテンではないそう。びっくり。デッサンもなくそのまま描いたそうで微妙にいっこいっこが違うというところにも驚きました。
皇帝の間のシャンデリアはおよそ2億円ほどということで目にしっかりと焼き付けました。
広間を支える柱は大理石風に彩色されているそうですが、大理石代よりも手間をかける分高いようでこれもじっと凝視しました。

皇帝の間からは部屋が5連続きになっています。
ここは領主様に何かお願いごとや言いたいことがある人が通される部屋で長時間待たされすそうです。部屋は進めば進むほど豪華になっていきます。伝えたいことがある人は何時間も立ったまま待たされ時間がたつと次の部屋、また時間がたつと次の部屋、と移動していきます。何度も繰り返すのは長時間待つ間に本当に言いたいことは何なのか、言う価値があるのか、どういうのか、を考えさせるための時間とのこと。待っている間に眠ってしまったらやりでつついて起こされ、また最初の部屋からやり直しになります。
その時代に自分が庶民として領主様に会いに行くと考えると、何時間も立ったまま待たされ、どのように伝えるか、本当に伝えるべきかを何時間も考えさせられます。そうして考えている間に言うほどのことでもないかも、と思って帰ってしまう人がいるというのも納得できたのでした。

そして部屋を何度も進んでいくと「鏡の間」に辿り着きます。
名前の通り鏡が部屋一面に張り巡らされ、それと同時に金でメッキされた装飾品が目に飛び込んできます。これほどお金持ってます!と主張してくるような金だらけの部屋は初めて入りました。入ったとたん、「Oh……」というため息があちこちから聞こえました。わたしも思わず「すご・・・」と言ってしまいました。金色の宝箱の中に閉じ込められたようなまた鏡のおかげで空間が広く見えこの世の世界ではないかの如く豪華絢爛な部屋です。ヤヴァイです。

鏡の間のあとはどんなにすごい部屋が来るのか?!と期待してしまいますが意外や意外、シンプルな部屋になります。その後の領主の間がシンプルな理由はせっけいずが無くなってしまったのと、そのときの領主が失脚し次の人がシンプルなつくりにしたためです。
こんなところでも盛者必衰の理を垣間見たのでした。もう鏡の間より豪華な領主の間ってどんなもんかと期待していたのでちょっと肩透かしをうけたような残念な気持ちにすこーしなったのでした。
そしてここ「領主の間」でガイドツアーは終了。その後は自由に紹介がなかった部屋をみるもよし、庭園にいくもよしとのことでした。

ガイドツア―が本当に良かったです。カメラで撮れないのが惜しい。本当にきれいだし解説も聞けるし無料だしってことなのでお勧めです。
ロマンティック街道の有名な観光名所をすべて回ってこのガイドツアーが一番満足度高かったので気になる人は是非♪

ガイドツアー後、私たちは世界遺産の一部にも認定されている庭園に向かいました。
綺麗。
庭とレジデンツ
寒空の下でしたがウエディング撮影カップルがいたり綺麗に整備された庭園でした。春はもっと花々がさいて綺麗だろうな、と想像できます。

世界遺産を見終わった後は腹ごしらえ&ヴィルツブルク市街地、観光。

レストランはライン川が一望できる「アルテ・マインミューレ」(Alte Mainmuhle)へ。
有名なお店で店舗の前には行列ができていました。
このお店は何せ景色が綺麗。目の前にはライン川が流れライン川の上にアルテマリン橋がかかります。
ライン川って有名な川ですよね。
このライン川のライン川流域のマインツからコブレンツの間は「ロマンチック・ライン」と呼ばれ、多くの古城が点在しており、ユネスコ世界文化遺産に登録されているそう。
ライン川が見える橋からマリエンベルク要塞がとっても綺麗に見えて多くの人が写真をとっていたので私もこちらでパチリ。

ライン川から

丘の上に見えるのが最後に行く予定の「マリエンベルク要塞」

写真をとり、レストラン「アルテ・マインミューレ」に入ります。
ライン川に突き出したテラス席は夏は人気なようです。私が訪れた冬は寒いので外のテラス席を開放していませんでした。

ドイツらしくハムとソーセージのセットを頼みます。お酒に合いそうな濃い味。

プリッツみたいなのはドイツのプレッチェルをプリッツ上にしたもの。パリっと塩味がきいています。

 

ハムウインナーセット

驚いたのはブドウジュースを頼んでこれがきたこと!

リンゴジュース?ブドウ?
色がリンゴジュースなブドウジュース

黄色い?!え・・・これってリンゴジュース?!・・・味もりんご。
グレープジュースって赤紫の飲み物じゃないの?!
心配になって店員さんに尋ねてみたところ、
このジュースはブドウなんだそう!
りんごとぶどうは味がとっても似ているとのことでした。
衝撃。信じられません。この旅一番の衝撃と言っても過言ではないでしょう。

ドイツのブドウジュースはちょっと変? 検証してみた!
ドイツのブドウジュースは白い?リンゴジュースと勘違いして恥をかいた話

しっかりと味の付いたハムとウインナー、お肉を食べて市街地観光へGO!
栄えている街並みをパチリとしながら観光ガイド片手に歩き回ります。

◇ノイミュンスター

ノイミュンスタ―
この街で亡くなった聖人を祀る
日本の有名な森鴎外も訪れたという教会。11世紀に聖人を追悼して建てられた。

◇聖キリアン大聖堂

美しい礼拝堂がある双塔の教会。11世紀~12世紀に建造されたロマネスク様式の大聖堂。双塔が珍しい教会。
聖キリアン大聖堂

後ろからの写真もパチリ。
後ろから
マリエンベルク要塞にむかいます。

お次は市街地から少し離れた小高い丘にある、マリエンベルク要塞へ。
お昼ご飯を食べる前のマイン橋から見えた要塞ですね。

◇マリエンベルク要塞

歴代の大司教の住まい兼要塞。宗教的権力、政治的権力を合わせもつ司教領主は自分たちを守るべく守りを固めたという。そのため建物全体が複雑なつくりになっている。

やっぱりどこでも土地をたくさん持っている領主のお宅は見晴らしのいいところなのね。
民が働いている姿を見るのにもいいし、敵襲にも気づきやすくていいのかな。お金持ちは丘の上に住むって本当ね、と思った話。
外からの外見はいかにも住人を守っています、という見た目で重厚なかっこよさがあります。せっかくヴィルツブルクにきたのでヴィルツブルクの街を一望したいと向かいました。

結構歩きます。世界遺産も見えるような高台です。
歩いたかいがあったというものです。
めっちゃ景色綺麗。
世界遺産も見える抜群の景色

世界遺産レジデンスも左上に見えます。この眺望を見てヴィルツブルク観光は終わりです。

◇次回

次はロマンティック街道を南下し、
温泉療養地として有名なバート・メルゲントハイムをご紹介します。

次回はコチラ↓
【Vol.2 バート・メルゲントハイム観光 ~疲れを癒す温泉療養地~】