世界遺産ヴィースの巡礼教会。涙を流したキリスト像を祀る~フュッセン観光・後編【Vol.8】

世界遺産ヴィースの巡礼教会。涙を流したキリスト像を祀る~フュッセン観光・後編【Vol.8】

前編はノイシュヴァンシュタイ城とホーエンシュヴァンガウ城の情報をお送りしました。後編はこれ以外のフュッセン観光地をご案内。世界遺産ヴィースの巡礼教会は必見です。

観光名所

◆世界遺産 ヴィース教会
◇ホーエス城
◇聖マング市教区教会

◇世界遺産 ヴィース教会

1983年にユネスコの世界遺産に登録されヨーロッパで最も美しいロココ様式の教会としてたたえられているヴィース教会。

]のどかな草原にたち目立たない外観ですが、中に入ると華麗な天井画などの装飾とパイプオルガンの美しさが際立ちます。

装飾の美しさは、ヨーロッパ随一といわれているほど。涙を流したという伝説のキリスト像がこちら。

涙を流したキリスト像
中央の祭壇にキリスト像

近郊の修道院で放置されていた「鞭うたれる姿のキリスト像」が1738年6月14日に涙をながしたという奇跡を起こしました。

修道院の食堂の屋根裏に放置されていました。

今では地元の農業を営むご婦人が所有していますが、この教会がその伝説のキリスト像を祀っています。

主祭壇に奇跡のキリスト像が置かれまつられています。
この鞭うたれるキリスト像はよく見ると傷や血が生々しく表現されているため、制作当時は信者に不評だったよう。

ヴィース教会はこの像を祀るためにたてられました。

パイプオルガン
1757年に製造のパイプオルガン。その華麗さは目で見る音楽と言われています。

華麗な天井画。

天井画

復活したイエス・キリストが虹の玉座に座る姿が描かれています

聖ヒエロニムス像
聖ヒエロニムス
ヨーロッパ4大教父のひとり。ヘブライ語の旧約聖書をラテン語に翻訳したことで知られています。テストにも出ます。枢機卿の帽子をかぶっっています。

聖アウグスティヌス像
聖アウグスティヌス像
ヨーロッパ4大教父のひとり。このボーズでは「神よ、われらの魂はあなたの中に憩うまで、安らぐことはありません、という教父の祈りを表しています。

イルカに乗った少年
イルカに乗った少年
い、イルカ…?じっとよく眺めてみると確かに少年が何かに乗っています。

そのなにかがイルカなんでしょう。
精霊が神の言葉を地上にもたらすという、精霊降臨がモチーフの説教壇。

その下にはギリシャ神話の装飾が施されています。

感想
この教会でお土産用の記念コイン製造機があり1€でヴィース教会のコイン刻印ができました。ちなみにコイン式の刻印機を使ったのですが、1€がないねと話していると、近くのドイツ人が両替してくれました。ありがとう!!!

ロココ様式の教会はドイツでは珍しいと思います。

 

また、フュッセンからバスで45分ほどかかりますので行きづらいためか世界遺産の中では目立たない存在。

フュッセンからヴィース教会までの道中、あまりに田舎すぎて方向があっているか不安になりました。

ヴィース教会のまわりは自然に囲まれていて見渡す限りの草、草、草という感じで何もありません。牛がいましたが。

周りは牧場
ヴィース教会のすぐ隣

世界各国どんな土地も世界遺産があるところは商業化されお土産屋さんがたくさんあったりしますが、ここはそんなことはなくお土産屋さんも2軒ほど。

ロマンティック街道の中で一番ローカルな雰囲気で安心するような自然あふれる場所でした。

ヴィース教会の周りはウォーキングエリアとして整備されているようでお散歩にも最適。

 

そんな長閑な所にあるヴィース教会自体の大きさは小さめですぐに中を見渡せます。

外観ははっきりいって地味ですが内側は華麗です。

 

ノイシュヴァンシュタイ城はあんなに人気ですが世界遺産ではありません。

ドイツ、ロマンティック街道に来た人はみんなノイシュヴァンシュタイ城に行きますが、同じくフュッセンにあるヴィース教会もぜひ観光をおすすめします。

 

ちなみにヴィースの巡礼教会へ向かう道中、日本語の看板を発見。看板の1番下にご注目。

ロマンティック街道、日本語にて

日本語で「ロマンチック街道」と書いてあるではありませんか!!!

ドイツにある看板に日本語が書いてあるなんて感動。

そもそもロマンティック街道という名前は日本の旅行会社が作った説もあり昔から日本人の観光客が多かったのかな、と感じました。

今でこそ新婚旅行はハワイやモルディブが主流になっていますが、昔の日本では新婚旅行といえばドイツのロマンティック街道!という時期もあったよう。

 

フュッセンのその他の観光名所

◇ホーエス城:バイエルン地方最大のだまし絵

だまし絵が有名な城。

アウクスブルク(Vol.6で紹介した街)の大司教が夏に避暑地として利用していた城。現在は州立絵画館になっています。

中庭の城壁に描かれた「だまし絵」はバイエルン地方最大のもの。

◇聖マング市教区教会

バロック様式の教会。

8世紀に宣教師として赴任した聖者マングの遺体が眠っています。天井のフレスコ画は彼の生涯を描いています。

◇予約は早めに

フュッセンには大型ホテルが少なく旅行シーズンは満室になることも。

ツアー客でほとんど埋まっていて個人予約の宿が少なくなっています。そのため早めのご予約を。

さらに早めに予約すると料金が安くなることが多いです。

 

私はBooking.comを普段使っています。ホテル代金が比較出来て安いものやおススメを選べるしキャンセル料が前日まで無料な宿が多く、料金も当日支払いなので安心です。
いろいろなホテルを星の数、レビュー数、総合点で比較できるのが使いやすいです。

 

とにかくフュッセンの場合は宿が多くはないので、いいホテルがあったら先に予約しておき、他に気になるところが出たら予約しなおすのが一番安全にコスパよく宿を予約できる方法です。

実際私も早めに予約していましたが、旅行の1週間前に同プランを調べたところ宿はなくなっていましたし、似たような部屋は2500円ほど高くなっていました!
早めの予約が◎です。

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