Vol.5&6 ネルトリンゲン&アウグスブルク観光~隕石と城壁の街&ローマ皇帝の街~

Vol.5&6 ネルトリンゲン&アウグスブルク観光~隕石と城壁の街&ローマ皇帝の街~

ロマンティック街道の都市を北からめぐる企画Vol.5&6 ネルトリンゲン&アウグスブルク観光です。宇宙からの隕石によってできた街ネルトリンゲン。丸い城壁に囲まれ、城壁の中を歩けます。今回はもう1都市、アウグスブルクもご紹介。ローマ皇帝が築いた一大経済都市です。ロマンティック街道の第5弾、第6弾の始まりです♪

ネルトリンゲン

宇宙からの隕石による盆地の街。謎が隠されたロマンティック街道の街。
円形の城壁に囲まれた小さな塔の街。城壁の中を歩け回れます。

大人気コミック、進撃の巨人の舞台ともいわれています。
モデルとなったのかどうかという考察は後日改めて。

歴史

宇宙からの隕石の落下によって形成された盆地の真ん中にある街。中世の街並みがほぼそのままの姿で残されている。街の中心地に500年近い歴史を持つ教会が立っているのが特徴。

観光名所

市壁
リースクレーター博物館
聖ゲオルク教会
広場

市壁

市街を円形に取り囲む全長約2.6kmの城壁。13~14世紀に築かれたといわれている壁が完全な形で残っている。5つの門と16の塔があります。壁の中には回廊があり、歩いて回れます。一周およそ45分なので観光しながら回ってみるのもおすすめ。

街の市壁沿いにいくつか階段があり、壁の中へ入れます。
壁の入り口
これが壁の入り口でこの階段を上にあがっていきます

階段の中
階段を上がると回廊があり、歩くことが出来ます。

the wall in the wall

回廊の途中には街の外を覗けるようなのぞき穴が。

壁の中を歩いて

外側はのぞき穴でしか見られませんが、内側は場所によっては壁がなくてよく見えるところと壁があって見えないところと2通りあります。

街の内部
内側に壁がない場合はこのように街の中心部を写真で取れます。

inside the wall
場所によっては写真のように両壁に囲まれた回廊となっています。

道はこのようにずーっと長く続きます。
1周およそ45分。歩いてみるのもおすすめです。

壁が続く

リースクレーター博物館

NASAとも提携している博物館で、月の石も特別展示しています。
この街自体が、隕石の落下でできたクレーターの中に築かれた町なのでクレーターとこの街は切り離せない関係です。クレーターや隕石だけでなく、宇宙や最後には原爆に関する資料もあります。隕石に興味のある方はぜひ行ってみては? ただし、日本語での解説は一切ありません。

聖ゲオルク教会

聖ゲオルク教会

約90mの高さの塔が目印。
愛称ダニエルの名としてこの町の人に親しまれています。グレーの大理石製の塔は、街のどこからでも見ることができます。遠くにいるときから塔の上層部の青い屋根が目立っています。

南ドイツのゴシック様式として最も美しい教会のひとつとしても知られています。
もちろんパイプオルガンも綺麗。
教会のオルガン
教会内部には隕石衝突によってできた岩石が展示してあります。3ユーロかかりますが塔の上までいくと、リース盆地の上にできたこの街を一望できます。

広場

ロマンティック街道のネルトリンゲン

広場は特にこれといって有名なものがあるわけではありませんが、やはりここもロマンティック街道の街。街並みは幼い頃に読んだヨーロッパのおとぎ話にでてくるようです。

小さな街なので1時間ほどで観光できます。
さらに南下しアウクスブルクへ

◆アウクスブルク

工事中のアウグストゥスの泉

初代ローマ皇帝の名前が由来の経済都市。経済だけでなく宗教的な役割も担う街。アウクスブルクの街の名前はローマ皇帝アウグストゥスの時代紀元前15年に町が建設されたことに由来します。

◇観光名所

ルネサンス期の建造物、市庁舎
モーツァルトハウス
大聖堂:現存する世界最古のステンドグラス
世界初の社会福祉集合住宅、フッゲライ
富豪の宮殿、シェッツラー宮殿
異なる宗派が混じりあう、聖ウルリヒ&アフラ教会
聖アンナ教会

ルネサンス期の建造物、市庁舎

市庁舎

ドイツルネッサンスの最高傑作と言われる市庁舎。財を尽くした黄金のホールGoldenersaalが有名。黄金に輝く天井とフレスコ画が綺麗。黄金の間のみ料金が発生し2.50ユーロ。正直なところ、ヴィルツブルクの世界遺産レジデンスの中の「黄金の間」に行く人なら行く必要はないです。黄金の間を見るのなら、レジデンスのほうを絶対にお勧めします。

市庁舎沿いの道をあるいていて見つけた看板。

可愛い看板

可愛い。

モーツァルトハウス

モーツァルトの父レオポルトが生まれた家。街の中心地からは少し離れています。父レオポルドはザルツブルク大学に進み宮廷音楽家となった。息子のモーツァルトが生まれてから、モーツァルトが弾いたシュタイン作のハンマーフリューゲル(昔の楽器)や楽譜などが展示されています。音楽好きの方はぜひ。

大聖堂:現存する世界最古のステンドグラスを誇る

大聖堂
この建物は建築様式が東と西で異なっているのが特徴。アウクスブルクで最も重要な教会です。西側は10-11世紀のロマネスク様式が残り、東側部分はゴシック様式が増築された。
現存する世界最古のステンドグラス「預言者の窓」「マリアの生涯」などがある。私以外にも写真を撮っている観光客を確認。

デュンケルスビュールの聖ゲオルク大聖堂と似ていることを確認w
聖ゲオルク大聖堂内部
聖ゲオルク大聖堂

それもそのはず、どちらの大聖堂もロマネスク様式とゴシック様式をあわせもつ、ハレンキルフェススタイルとよばれる様式で建てられているからでした。

世界初の社会福祉集合住宅、フッゲライ

1521年に豪商ヤーコブ・フッガーが貧しい市民のために建設した集合集宅で現在も入居者がいて生活を送っている。集合住宅は礼拝堂、防空壕資料館、カフェ、博物館などが入っている。

富豪の宮殿、シェッツラー宮殿

1770年に建てられたロココ風宮殿。18世紀に巨万の富を有した銀行家リーベルト・フォン・リーベンフォーフェン家の館だった建物。内部の「祝祭の間festsaal」の華麗さには目を見張るものがある。この建物の一部はドイツバロック美術館と州立絵画館になっている。

聖アンナ教会

有名な宗教家マルティン・ルターがこの修道院を訪れた。ルターが滞在した部屋は宗教改革記念室Lutherstiegeとなっています。

聖ウルリヒ&アフラ教会

聖ウルヒリ&アフラ教会

異なる宗派の教会が共存。聖ウルヒリ教会は1477年に建立されたカトリック教会。アフラ教会は1555年にルター派を認めた宗教和議を記念し増築されたプロテスタント建築。

ランチ・夕食老舗レストラン

バウエルンタンツという大人気レストラン。

ラーツケラー

ゲーテやモーツァルトも訪れたというお店。ボリューム感のあるバイエルン料理を提供しています。1572年創業の老舗で地元の人や観光客でにぎわっています。

私が食べたのはコチラ。バイエルンのソースを使った豚肉のステーキ、ポテト添え。

私が食べたもの

お味もとってもおいしい。ドイツ料理って素朴な味が多かったり、すこし単調に感じる料理も多い中この料理は味に奥深さがあってとってもおいしかったです。
他にお肉の3種ステーキも美味しかった! ドイツで美味しいレストランって貴重です。
近くにあったら通うのに~というくらい良かったですし、観光ガイドにも載っていました。

アウグスブルクの市庁舎から徒歩5分ほど。
アウグスブルクに来たらぜひ訪れてほしいお店です。あまり広くないので予約をしていくと安心かもしれません。

私たちがこのレストランに到着したのは12時ぴったりぐらい。
食べ終わってお店を出るときには行列ができていました。
ドイツ人は行列が嫌いなのにすごいですね。
早めの入店がおすすめです。

最後に

ロマンティック街道といえばディズニーランドのシンデレラ城のモチーフとなった、ノイッシュバンシュタイン城か中世の街並みが残るローテンブルクが人気。
でも、アウクスブルクを回ってみて、世界最古のステンドグラスがある大聖堂、黄金の間がある市庁舎、街全体が栄えていることなどを見て、このアウクスブルクもいいかも、と思ったのでした。

次はドイツ観光ガイドの表紙といえばこの街、ヒュッセンです。

次回はコチラ↓
Vol.7 ノイシュヴァンシュタイン城観光~ワーグナーを愛した王が建てた白鳥のお城とホーエンシュヴァンガウ城~フュッセン観光・前編