ドイツの年末年始の過ごし方とは?

ドイツの年末年始の過ごし方とは?

ドイツではクリスマスの後の年末年始はどのようにして過ごしているのでしょう? 実際にドイツに住んでいる筆者がレポートします。

ドイツのおおみそか

クリスマスが終わると大晦日、ニューイヤーズイブが来ます。
ドイツ語では大晦日のことを“Silvester”(シルベスター)といいます。

普段は騒音が大っ嫌いなドイツ人。
夜中の10時以降に騒音を出すと条例違反で警察を呼ばれるなんてこともあるくらい騒音には厳しいです。

そんなドイツ人が大騒ぎする珍しい日がこの日。
夜遅くまでビールやお酒を飲んだり、家族でカードゲームをしたりします。
日本との大きな違いは花火です。

そう、おおみそかには花火が市内であがります。
それも個人が各々好きなようにあげます。
大晦日、花火があがる、と聞いたので大きな広場に行ってみましたが、本当に花火がドンドンあがっていました。
そしてその花火のクオリティは低め。
好きなタイミングで花火をあげているので12時になる前からすでに花火をあげている人が多数。
しかもちょっと危ない花火もチラホラ。
花火は人に向かって発射してはいけないのですが
そこはやはり人間。たまに角度を間違えて人に危うく当たりそうな花火もありました。

なのでもしご家族で大晦日に花火を見に行く方は花火をあげている人から少しだけ距離を開けた方が良いと思います。
そして日本の夏の花火大会を思い描いていた私はカルチャーショックを受けました。

全然違う!
まず日本の花火は花火の会社が行い、場所も川沿いと決まっていますよね。
見る人はゆっくりと夜空を眺めて一時の花火の光、音、色合いを楽しむ…
情緒があります。

反対にドイツは、個人が勝手に花火をします。
川沿いではなく、大きな広場であったり、中央駅であったり、はたまた道路でも花火をします。
新しい年だ! 新しい年に変わったぞ!!!(ドンドンドン…)という感じで勢いで花火を楽しむ!

結構な違いがあり衝撃を受けたのでした。

カウントダウンは?

ドイツではカウントダウンを特にしていなかった、なんて話も聞いたのですが実際に私が広場にいってみるとカウントダウンしていました。
みんな携帯で時間を確認していたのか5,4,3,2,1 フーみたいな感じでした。

Gutes neues Jahr!!!
Happy new year!!!
と言っている人もいました。

花火が長い!!!

そして花火は新年になったからといっておさまるわけではなく、夜中の1時すぎてもまだ花火をしていました。
私はカウントダウンをした後に家に帰りました。
普段は夜に住宅街で道で集まったり、騒いでいる若者をほとんど見ないのですが
この日だけは別なようで人気のない道端でも若者が小さな花火片手に遊んでいました。
家族ずれで外で遊んでいるおうちもありました。

さすがに夜中の1時過ぎてもうるさいときは驚きましたが、ドイツ人もたまにははめをはずして騒ぐのですね。
ただ、これは若い人だけの様子。

何人かに話を聞きましたが
騒ぐの好きじゃないし普通に12時前には寝るよ、と言っている人もいました。

 

スーパーがやってないことも

ドイツのスーパーはやっていないところも多いです。
注意してください。

休みになる前に買いだめしておくとベストです。
ドイツ人の知り合いも休み前に買う、と言っていました。

ちなみにドイツ人にとって一番大事なイベントは?

ドイツ人にとって年間を通して一番大事なイベントは何でしょう?

私は5人ほどに聞いてみましたが、みんなクリスマス!と答えました。
ドイツ人はキリスト教徒でありプロテスタントが多数派。

そんな彼らはクリスマスのデコレーションをして家を飾ったり、本物のクリスマスツリーを飾ったり、クリスマスマーケットに行ったりして楽しみます。

ドイツの年末は花火とともにうるさく終えられます。12月31日のことを『Silvester』といい、この夜は遅くまでシャンパンを飲んだり騒いだりして、翌朝には道路という道路に花火の残骸が散らかっている様子です。