イングリッシュローズの根腐れの理由。育て方に注意

イングリッシュローズの根腐れの理由。育て方に注意

イングリッシュローズは初心者には難しい?! 根腐れや植え替えに失敗すると噂のイングリッシュローズを夏枯れから救うには? 初心者は何を気を付ければいいのでしょうか?

そもそもイングリッシュローズとは?

イングリッシュローズとは、1970年代になって、有名になった比較的新しい品種のバラです。
イギリスのバラ育苗家、ディビット・オースティン氏によって作出されたバラを言います。
オールドローズとモダン・ハイブリッド・ティおよびフロリバンダとの勾配により作り出されたもので、
オールドローズのデリケートな魅力と香り、モダンローズの多彩な色と四季咲き性をもった
バラ好きには「究極のバラ」ともいえるバラです。
出典:プロトリーフ

究極のバラ?! 確かに香りが強く四季咲きのバラというのは究極的なバラ
香りはいい品種のオールドローズの多くは一季咲きです。
逆に四季咲きの花付きの良いものは大体香りは控えめ。
多くのイングリッシュローズは香りが強く
四季咲きなので、バラ好きの夢をかなえるような存在です。
(※すべてが四季咲き性のわけではありません)

バラの虜になっている私は購入を決意しましたが、気になるのは育てやすさ、強健性

以前、バラを枯らしかけたことがあるので慎重になっています。
バラを枯らしかけた記事はコチラ↓
ADR受賞のバラは強い!枯れかけた蕾が生き返った??!

結論から言うと、強健さを求めるならADR受賞の苗を買った方が簡単です。
だけど究極のバラ、イングリッシュローズも育ててみたい、そんな方は注意してほしいのは以下のこと。

難しさ

まず根腐れによって枯れてしまう方が多い!
「イングリッシュローズ 育て方」などで検索すると
多くの方が根腐れや植え替えに苦労している様子がうかがえます。

バラ歴の長い方々が苦労されているということは
なにも知らない初心者は対策をしなければ同じように枯らしてしまうかもしれません。

注意するべきは土と水

デイビッドオースチンの苗の植え付けられている土は他の一般的なバラの土と違うようです。
デイビッドオースチンの土はピートモスなどが主体の保水性が高い土
たいして一般的なバラの土というのは、赤玉土主体の排水性が高い土
例えば、尊敬すべきバラの神様とも思える
元京成バラ園ヘッドガーデナーの鈴木満男さんのバラ栽培の教科書によると、
鉢植え・新苗・大苗の基本の土の配合は
赤玉土7割:ピートモス2割:パーライト0.5割:もみ殻くん炭0.5割とおっしゃっています。

つまり、
デイビッドオースチンの苗にお水をあげるときは、
他の一般的なバラにお水をあげるようにしてしまうと
根腐れするようです。

→ほかの鉢植えよりも水やりの回数は少なめで、表面の土が乾いてからたっぷりと、が大事。
ちょっと湿っているかな? くらいではまだ水やりのタイミングではなく、
乾いてきた! そう思ってから水やりくらいのタイミングでよさそうです。
乾いてきた、というタイミングは鉢の表面を軽く指で掘って触ってみて乾いていればok

水やりを注意する。あげすぎない。
土の乾き具合がわからない場合には土の表面を指ですこし掘って
その下の部分が乾いているか湿っているかを確認します。

また、鉢を持ち上げて重さをチェックして水分が抜けると軽くなるので、重さによっても乾き具合が確認できます。結構驚くほど重さが変わるのでチェックしてみてください♪

鉢増しにも落とし穴が

デビッドオースチン鉢替え
公式で買った苗は高級感のある鉢に入ってきます

購入したばかりの鉢は、小さいから鉢増しをする。
それ自体は何も間違っていません。
しかし、大切なのは土!
もともとのイングリッシュローズが埋まっている土は保水性が高い土。
通常の鉢増しの方法で、
苗の根元の土を崩さずに、一般的な赤玉土主体の土を入れると…これまた根腐れの危険性があるようです。

鉢替えが失敗して苗が不調になる理由は
根元の周辺部分だけが水持ちがよく、苗の外側の赤玉土主体部分は乾く
→表面だけ触って水を与えようと思うと、実は根本周辺はまだ湿っている
→常に根本周辺が湿っている
→特に暑くなると水やりの回数が多くなる
→根腐れ&夏枯れ

まとめると、
外側がカラカラに乾いているから水やりをしているはずなのに
実は中心部は湿っていて根腐れしてしまう、そんなことになるようです。

鉢増しをするなら、同じ性質の土で鉢増しをする。
根鉢を崩さず一回り大きな鉢に植え替えをする際には、購入した時の用土と同じ性質の土を使って植えます。
デイビッドオースチンなら同じピートモス主体のバラの土を使う。
もし赤玉土主体の土で鉢増しをした場合には根腐れに注意して水やりをする、これが大事みたいです。

安全に土を変える方法

冬まで待って、冬の裸苗の状態で新しい土100%の鉢に移し替える。
これは用土替えです。
用土替えは根鉢を崩すので生育期のバラで行うお花が咲かなくなったり、最悪の場合枯れてしまいます。
そのためバラが眠っている休眠期の冬だけに行います。
この用土替えをして自分の好みの用土(赤玉主体の土)にすべて変える、というのも対策になります。

 

根腐れしても、6か月補償

やはり土が違ったり、なぜだかわからずに枯れてしまったー! そんな人もいると思います。

それでも安心、デイビッドオースチンの公式で購入した場合、6か月以内の補償がききます。
その場合、写真を送ったり、枯死してしまった苗を返送することになるので苗はとっておいてください。

以上、バラ栽培本、バラブログ、バラ園の方の記事などを参考にわかったことをまとめて、
初心者でも枯らさずにイングリッシュローズを育てるコツでした♪

枯らさずにイングリッシュローズを育てるぞー!