Vol.3 ローテンブルク観光 ~壁の中をぐるっと歩く?!城壁の街~

Vol.3 ローテンブルク観光 ~壁の中をぐるっと歩く?!城壁の街~

ロマンティック街道の都市を北から順にガイドマップ片手に回ってみました。
Vol.3 ローテンブルク観光です。日本人も沢山訪れる大人気の中世の街。なんと壁の中を歩く?歩いている人がいる???
そんな街、ロマンティック街道の第3弾~♪♪♪

ローテンブルク

ロマンティック街道と古城街道の交差点で歴史も古く見所たっぷりな町。

城壁に守られた町としても有名で世界から多数の観光客が訪れる。
そびえたつ城壁や塔、この地の名物スイーツユニークなクリスマスマーケットショップや個性派な博物館など、観光名所はロマンティック街道、随一。

街の歴史

街が出来たのは10世紀ごろ。ローテンブルク公が築いた城に由来してローテンブルクと呼ばれるようになりました。1172年に都市圏を獲得し町を守る壁を作ったそう。

17世紀三十年戦争で街はプロテスタント側につき敗北。街の有力者が処刑されるのを市長が防ぎ、その伝説が市庁舎の時計の仕掛け時計の仕掛けとしてみることができます。第二次世界大戦などがあるものの現在まで中世の街並みを維持しています。

人気の理由~なぜ栄えていて、観光名所となっているの?~

簡単にざっくりまとめて言うと
城壁で囲まれた街が珍しい
ロマンティック街道と古城街道の交差点でもあり商業街としても栄えた
ヨーロッパのかわいらしい家が古く残り、中世から変わらない街並みを楽しめる
名物スイーツがある

ローテンブルク観光名所

1.街をぐるっと囲んだ城壁。壁の中を歩ける!
2.街の中心地。伝説の仕掛け時計もある、マルクト広場
3.限定20人?!街を一望できる限定眺望スポット
4.名物スイーツ♡シュネーバル
5.吊り看板がおしゃれ。中世の街並み

1.街をぐるっと囲んだ城壁。壁の中を歩ける!

進撃の巨人を知っていますか?累計7100万部を誇る大人気漫画です。
漫画の舞台は壁に囲まれた城塞都市。
壁をこえて巨人が襲撃してくるお話、です。
その舞台のようにこの街は城壁に囲まれています。
その城壁は全長約4.2km。
高さは目視で8~10mほどあります。
面白いのはその壁の中を歩けること。
壁に登れる?!
こんな風に壁の中に入り壁の中を歩けます。
壁沿いにいくつか階段がありますますので階段を登るとずっと歩けるようになっています。

壁からの見晴らしが良いので歩きながら街を眺めていると中世ヨーロッパの気分に浸れます。

壁の中を歩ける。城壁

もちろん城壁としての機能もあって、街の外をみるための穴もすこしずつ空いていてそこから外の侵入者を確認できます。
気分は侵入者に目を光らせている門番のよう♪

門番の穴

CHECK!
壁沿いの壁に注目してみてください。
この城壁は第二次世界大戦で多くの部分が破壊され世界中からの寄付で復元されています。そのため、壁内部の道沿いには寄付企業や名前が示されています。

壁には寄付者の名前

ドイツの壁なのに、日本の企業や日本人が寄付したようで日本語のものもあります。

日本語のローテンブルクの寄付者

いくら払ったらこんな風に載せてもらえるのかな? なんて下世話なことを考えつつ歩きますw
歴史的な建物に名前を残すって名誉なことですよね。
そんなことを考えつつも、きれいな景色を堪能。
ただ歩いているだけなのに高台だから綺麗な写真がとれます。

2.街の中心地。伝説を再現した仕掛け時計もある、マルクト広場

仕掛け時計前で

昔から街の中心として住民が集まったマルクト広場。市庁舎や市参事宴会場などがあります。注目してほしいのはここの白い建物の上の方にある市参事宴会場の仕掛け時計

マルクト広場

17世紀に起こった三十年戦争でローテンブルクを危機から救った市長の伝説の物語「マイスタートルンク」が仕掛け時計に再現されています。

三十年戦争でプロテスタント側につき大敗したローテンブルク。
ローテンブルクを占領した皇帝軍の敵将が市参事会員の首をはねる、と決定。しかし、たまたま敵将が市のワインを勧められたときにこの大ジョッキを飲み干す者がいたら斬首はやめよう、といいました。その時のローテンブルク市長がこれを受け、見事に一気飲みしていこの窮地を救います。

この時の様子を再現したのが市参事宴会場の壁にある仕掛け時計です。

仕掛け時計じたいはあっという間に終わってしまうんですがローテンブルクの街のシンボルともいえる存在なので時間があればおすすめしたいです。

私はこの伝説となった仕掛け時計をみたかったのですが、1回目は時間が合わず。2回目にしてみることができました。
チラ見せしますので全編はどうぞ、ご自身の目で♪

マイスタートルンク伝説、仕掛け時計

3.限定20人?!街を一望できる限定眺望スポット

限定20人の展望台って想像できますか?

一度に20人までしか入れない展望スポットが、ここ市庁舎にあります。
街の中心部にある市庁舎からの景色は必見。

橙色のヨーロッパの屋根が沢山見える市内での眺望スポットです。
この展望台を楽しみに行ったのですが、なんとガイドブックにも20人限定とは書いていませんでした!

びっくりな展望台への行き方をお伝えします。

まずは市庁舎の正面にあるこの扉に入ります。

市庁舎の扉

扉の横には市庁舎と書いてある看板がありますので目印にしてください

屋上への看板

あがるとホールのような屋内広場に出ます。
そこにある案内板には展望台へは20人までしか入れないことが書いてあります。

案内板
その先に入場ゲートがあります。
私たちがいったときはこの入場ゲートについているランプが赤くなっていました。
緑色になると入れますので、もしも赤色だった場合ゲートの外で待ちましょう。
私たちも首をながーくして待ちました。
人がでてくると赤いランプが緑色に変わります。
さぁ、入ります。

狭い階段を抜けていくと…

階段をのぼると

眺望スポットへのチケット売り場へ

天空のチケット売り場

一人5ユーロくらいだったかな? お金取るのね、と驚きながらもここまで来たら登るしかないのでお金を払って順番を待ちます。
この階段がかなり急ですので気を付けて。

ほんとうに急すぎて、階段の最後は“階段”というより“木でできた段差”を登っていく、という感じ。
こわーいけど楽しい、そんな感覚です!
ちなみに!!!
ズボン姿をおすすめします。私はスカートでいってしまったのですが階段が急だし狭すぎて一人ずつしか上り下りできません。階段を上り下りするところを次の順番を待っている人に見られます。つまりスカートの中丸見えになります。
私はタイツを履いていたし、せっかくここまできたから、と腹をくくりましたが本当にズボンでいったほうがいいです。(心からの叫び)

それは置いといて、さぁ眺望スポットにつきましたー!
風もふいているし、ゆらゆら揺れるしこわい。だけどめっちゃ景色良い!
マルクト広場も上から見るとまた違います。

眺望スポットからのマルクト広場
眺望スポットからのマルクト広場2

20人しか入れないのも納得の狭さ。風で結構、展望台が揺れて怖いです。
狭いドイツの展望台

それでは降りよう、と思ったらこの急こう配。

急こう配の階段

本当にヤヴァイです。
こういった苦労をしないと見えない景色もあるのね、と思った体験でした。

4.名物スイーツ♡シュネーバル

雪球シュネーバル

この街特産のお菓子、シュネーバル。

「雪球」という意味の揚げ菓子です。長く伸ばした生地を球状に丸めて揚げたら砂糖、チョコ、ナッツなどをコーティングします。
とにかく写真写りが良い!可愛い。
これこそ #インスタ映え というものでしょうか(インスタやってないですが;)

シュネーバルの見た目

私はチョコレート味のシュネーバルを買いました。
味はシュークリームの生地を硬くしてチョコ味にしたようなものでさくさくして美味しい。

1個で満足するようなずっしりとした重さのあるお菓子でした。

5.吊り看板がおしゃれ。中世の街並み

かわいい吊り看板

ローテンブルクは街全体が栄えているので当てもなく歩くのもとっても楽しいです。お店には商売や屋号を表す緻密な作りの看板が掲げられていて、かっこいいモノからおしゃれなもの、変わったものなどさまざまあります。

日本人のお店@ローテンブルク

なんとドイツなのに「えつこのお店」と日本語の看板のあるお店も。

日本人の方がオーナーをやっているようです。
なんだか日本語を喋れて安心したのでお土産をちょっと購入。
日本語で接客してもらえると安心です。

◇お昼ご飯

グロッケ(Glocke)へ。
バイエルン料理レストランです。

古くからあった建物を使って1978年にホテル兼レストランとなりました。
おすすめはロールキャベツということだったので頼みました。

見たことがないほど大きなロールキャベツ。

ロールキャベツ

日本のロールキャベツはお肉をキャベツで巻いていますがこれはキャベツが覆いかぶさったお肉、という感じでキャベツの葉をまいていません。
お肉とキャベツを一緒に食べるとお肉の硬さとキャベツのジューシーさがマッチして美味しいです。

◇クリスマスマーケットを味わえるお店

クリスマス気分が楽しめるお店、「ゲーテ・ウォルファルトGathe Wohfahrt」。

お店の前にはプレゼントを運ぶ汽車があります。

プレゼント車

日本人観光客御用達のようで日本語の案内用紙や日本語の免税手続き説明用紙もありました。
さらに、免税をお願いしようと声をかけた人も日本人で、日本人が安心してお買い物できるお店です。

もちろん日本人の方がいるのも安心ですが何よりもお店のクオリティがすごい。
とにかく綺麗。外からは想像が出来ないほど綺麗な店内です。

まず入り口に大きなクリスマスツリーがありますがこれで驚いてはダメ。その後も何度もツリーがありますし、どのツリーもお店のモノを使って装飾されています。写真を撮りたかったのですが店内の写真撮影は禁止とのことで残念ながら写真はありません。

クリスマスマーケットが有名なドイツですがクリスマスの時期に行けなくてもこのお店に行けばクリスマスマーケットを十分に味わえます。
とにかくおいてある商品が可愛い。
いくらでも買いたくなるほどかわいい。

クリスマス関連の商品ならなんでも取り扱っているといっても過言ではないでしょう。
私は家に飾る用の木枠でできたツリーを買いました。
お金もちだったら、このツリー上から下まで装飾含めて下さい、と言いたかったほど素敵なツリーがあります。

ツリーをデコレーションするときにここのお店を参考にしたらとても素敵なものができるでしょう。

愛くるしいテディベアのお店

テディベア専門店「テディズ・ローテンブルクTeddys Rothenburg」。

店先にある巨大なテディベアが目印。
店内にはテディベア、ベビー用品、子供服などがあります。
目移りするほどの可愛らしさ。
お土産にテディベアなんていうのもいいかもしれません。
テディベア有名ブランドのシュタイフも取り扱っています。

ここでテディベアのお土産をGET♪クマ好きにはたまりません~♪

最後に

今回はロマンティック街道内で一番栄えた街、ローテンブルクをご案内しました。
次回も南下し、ロマンティック街道の真ん中に位置する「ディンケルス・ビュール」をご紹介します。

次回はコチラ↓

Vol.4 ディンケルスビュール観光~木組みの家が並ぶ可愛らしい街並み~